発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

問題と対策1) 「人間関係」ができないと、仕事でどう困るか?

そろそろ、私が実際に直面した「問題」と、それを打開するために編み出した「対策」とを紹介していきます。それに先立って、ここでは私がひとと同じようなコミュニケーションができないために苦労した「人間関係」が、仕事にどのような影響を与えていたかを書きたいと思います。
 

■仕事上のトラブル~言葉の行き違い、言動のまずさ~

私が本腰を入れて「対策」に乗り出したのは、今から2年ほど前のことです。このきっかけは、先ほども触れましたが、営業職として働くなかで人間関係のトラブルを起こしたことです。この結果、周囲から協力が得られなくなり、精神・体調不調に陥りました。
 
ことの発端は、私の言葉の使い方がまずかったせいで、同じチームの先輩を「見下している」と誤解されてしまったことです。顧客に対し、先輩のことを間違った敬語で紹介してしまったのです。それに憤慨した先輩は、以後私に冷たく対応されるようになりました。もともと私の仕事は、先輩の協力がないと回らなかったのですが、この事件がきっかけで何も依頼できなくなり、私は仕事を抱え込むことになりました。
 
もし、先輩と日ごろのコミュニケーションがうまくいっていれば、言葉の間違いは謝れば許して頂けたかも知れません。ただ、私はそういった関係を築くことができていませんでした。また、先輩は私の学歴(大学院卒※)をご存じだったため、「言葉の使い方を知らないはすがない。わざとしているに違いない」と思ったそうです。本当に知らなかったんです、と言っても、そういった固定観念を解くのは容易ではありません。
 
しかも悪いことに、同時期に同じようなトラブルが続きました。私の度重なるケアレスミスを心配した他の 先輩が、注意をして下さったのですが、私の言動が不適切だったため、反省の気持ちが全く伝わらなかったのです。そのため、「もうあなたは信用できない」と、それ以降目も合わさず、質問にも答えて頂けず、協力を得られない状況となってしまいました。
 
こんな風に、他の営業担当がチームでうまく仕事を回していた一方、私は人間関係につまずいた結果チームから疎外され、孤立していったのです。
 

■「人間関係」ができないと、営業の仕事でどう困るか?

さて、こんな風に大失敗を犯した私ですが、それまで仕事上での人間関係の重要さを理解していませんでした。それでは、そもそも人間関係は実際にどんな重要性を持っているのでしょうか。多くの人はわざわざ考えなくても直観的に分かるかと思いますが、私の場合、問題にぶつかって初めてかみ砕いて考え、理解することができました。
 
どの仕事でも、程度の差はあれ「人間関係」は必要なものです。まず、何かを作るには、たいてい誰かの協力が必要です。そしてそれを買ってもらうには、自分の作ったものをプレゼンする力、相手のニーズを探る力、自分を売り込む力が必要です。しかも、継続して買ってもらうには、相手を繋ぎとめるスキルも要ります。モノでもサービスでも、同じことです。これは、就活で自分を売り込む場合にも、言えることですよね。
 
それでも職種によっては、人間関係が苦手でも、個人の技術の高さでカバーできる場合もあるでしょう。ただ、営業という仕事は、自分が経験しての印象を言うならば、あらゆる難局を人間関係によって切り抜けていかねばならない、「人間関係がすべて」の仕事です。
 

■「人間関係」ができない→仕事が取れない、回らない→追い詰められる

まず、顧客との関係を良好に保たねばなりません。嫌いな人からモノを買ってくれるほど、お客さんは優しくありません。苦手な相手にも表面上はうまく付き合い、時には私生活を削って対応する必要すらあります。
 
しかも、人間関係は社内でも致命的に重要です。社外への窓口として、上司・先輩・後輩・他部署との連携を取らねばなりません。自分が取ってきた仕事の事務処理や、特別処理(価格・仕様など)の決裁を依頼するには、相手と良好な関係が不可欠なのです。
 
もし、そんな中で顧客に嫌われてしまったらどうなるか。誰かに頼みたい仕事を「あなたが嫌いだから、断る」と言われたら、どうなるか。答えは簡単です。
 
「注文が入らない」「仕事が回らない」そして「売り上げが上がらない」。
 
すると、当然ノルマは達成できず、上司からの評価も下がります。さらには、ひとに仕事を頼めないために残業が増え、睡眠時間も減り、精神・体調面に影響が出ます。実際、そうなってしまったのが、当時の私です。
 
もともと人間関係が得意で、たまたま特定の相手と反りが合わずトラブルになったのなら、他の人の協力を得るなどしてすぐに挽回できるでしょう。でも、私のようそもそも人間関係の作り方を知らない場合、そんな芸当はかないません。
 
営業にとっては、「人間関係がすべて」。
誰かが言っていたのを聞いたことはありましたが、その意味を理解したのは
上のような状況に陥ってからでした。
 
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※ちなみに、当たり前ですが、大学院卒だからといって、世の中のことをすべて熟知しているわけではありません。一般常識の怪しい人だって当然いますし、明らかに私と同じ傾向が見受けられる人もいます。常識をわきまえた人も、もちろんいますが・・・従って、院卒の人に出会ったら、「特定の領域の学問に極めて高い興味があり、それを修める能力があった人」くらいに考えてもらえると嬉しいです。付け加えると、専門領域のことを質問したら、喜んで話してくれると思いますよ!